年末年始 静かに孤独を楽しみました
SNS全盛のこのご時世
ひとりで 静かに 思いにふける機会は もう自分で無理にでも
作っていかないとそんな時間を持つことも許されません・・・
便利のような 不便のような?
ワタクシのような マメでない人には なかなか生きづらいです
特に経営する側となってからは その時間が実に大切で重要かを
経営者となって12年 毎年切に感じています。
昨年の年始には 想像だにしなかったコロナによる生活変化と意識改革
一昨年末 イベント重視の花業界に 警鐘を鳴らした直後にその状況になり
いささか少し自分の予知能力???に驚きましたが
それは冗談としても ほぼイベントというイベント
結婚式 葬儀なども含め まったくゼロになってしまうという昨年4月のことを
思い返すとあのままだったら・・・など 笑えない危機的状況だったことに
背筋も凍りつく気がします。
わが社も4月は 売り上げが6割落ち込むという事態になりましたが
うちは イベント系のお客様が少ないうえ
お客様方の 大いなるがんばりに支えられ5月の母の日月間から
毎月1割強の売り上げ増加をしたのも事実です。
こんな時だからこそ!の心が お客様と一つになったという実感に満ちた一年でもありました。
お客様一人一人の買い上げも伸びた結果からしても
お客様方の努力と根気には 本当に頭が上がりません!
本当にみなさん ありがとうございました。
そしてみなさんも自身も 傷ついた気持ちを抱えよく耐えてがんばりましたね!
今年を思えば 今までの当たり前はもう戻らない!ともう腹をくくるしかないと思っています。
時代は 次のステージにもう切り替わったのだと!
その中で この花業界は どう生まれ変わり どう新しい社会の中での役割を担うのか?
そのことばかりを考えていた新年でしたね。
(詳しくは インスタグラムをご覧くださいね。)
くしくも 昨年のこの業界は 悲惨な一面があり(イベントの中止など)
悪い報道ばかり(花を産地さんが捨てているとか)が流れたり
実際は そればかりではなく
わが社では 定期の花を解除するどころか増やしてもらったり(需要があったということ)
園芸店が 売り上げ倍増するところが続出したり
いささか嫌な言い方ではあるけれど コロナ景気的な部分も多かったのも
事実なのです。
人の問題も然り!
わが社でも なかなかいい人材に巡り合えなかった数年を思えば
昨年のリクルートは やはりコロナによるところが大きいと実感します。
そのことからも 昨年は 仕事とは?を 考える機会も多く
経営することの一番の苦労は人である!という最大の頭の痛い問題すら
わりとさ〜っと解決にいたり いろんな今までの悩みは そうだったの?と
目から鱗の一年でもありました。
労働は 時間で換算している限りは 労働とはいえないんです。
サービス業なら お客様が相手であってこそ!
お客様に対しての愛がない限りは なぜ朝早くから 猛然と準備するのか?
寝る時間も とれぬまま出社するのか?は わからないのです。
お客様が 早く戻って準備をしてステキな花の空間や作品を作れるように
サポートをしていくのが 私たちの労働の中身の本質なわけで
もちろんいい花 新しい花をセレクトして紹介するのも当然大切な仕事であるけれど
お客様の仕事のサポートであるという本質を理解できないと
この仕事を理解できないということになるのだなぁと
ある時 ふと そう思いました。
他人とかかわるのがニガテというのは 人に対して愛が持てないということ
それでは サポートはできません。
そして 花を扱っていくのには 前向き 明るい 元気というのは必須事項です。
そうじゃないと 花の新鮮味も薄れます。
今のスタッフは お客様とのやりとりも 若いのに上手ですし
楽しんで働いているように見えます。
店中は3人に任せておけば大丈夫!と やっと少し肩の荷が下りたような気になっています。
あと最近気になることがSNSの全盛です。
これどうよ?的に珍しい花やコアな花をあげるものが多く
特に園芸店や花屋さんには 気になっています。
産地や市場ならまだしも 花屋や園芸店が 素材をアップして どうだ!とは
思わないでほしい。
素材は 少なくともその花屋さん園芸店さんの スキルではないから。
そんな花を仕入れたの すごいでしょ?では
今後の花業界が廃れていくのが見えるだけです。
その先の 花屋として 園芸店として うちはこうです うちのスキルはこうです!と
いったものを載せてほしいと思います。
ワタクシ自身 珍しい花が好きなわけでもなく どの花も美しいし好きだからアップしているのであって
花屋並みのスキルがあるのなら 作品としてあげたいものだわと常々思っていますが
それは 仲卸ですので お粗末さまになってしまうのでいたしませんが・・・
それとSNSの露出が多い産地さんの花に肩入れしすぎるのもいかがなものかとも
思っております。
今までは キライな単語が もつ花 ドライになる花 でしたが
昨年は堀木さんのバラというのが キライな単語トップ1でした。
堀木が悪いわけでは決してないのだけど(堀木ごめんよ〜)
秋のフェアも ひどかったよね〜・・・
堀木のバラはもちろん素晴らしいし 堀木の育ての片親であるという自負もあるものの
いささか そこばかりかよ?とうんざりした年でもありました。
Qちゃんでは 名だたるフローリストがたくさん仕入れに来ていらっしゃいますが
産地にこだわりすぎるフローリストは いらっしゃいません。
更なる持論を展開するのなら 産地にこだわりすぎると
産地の良さも引き出せないし 自分の良さも引き出せなくなります。
その時に出会えたピンっとくる花が 一番なのです。
だって堀木以外の産地さんのバラもすごいステキなものが多いし
Qちゃんに並んでいる花は どれも一級品なのだから。
だからこそ 産地に無頓着なフローリストが 一番すごい!という確固たる持論があるのです。
長年フローリストいろいろ見てますからね〜
産地にこだわらない姿勢こそが いい作品を生み続ける秘訣でもあると感じます。
もちろん産地さんのことを知り 理解してミックスして使ってくださるフローリストが
一番ありがたく貴重な存在なのですが。
地方のフローリストさんのご苦労もわかりますが 地方でも東京でも
産地にこだわりすぎない姿勢は フローリストの本質として大切だと思います。
堀木だけ入荷しないのでうちに頼んでいるという理由もわかりますが
うちとしても それだけのいいところしかない仲卸なのだろうか?と
落胆してしまうことも多いのです。
もちろん産地さんたちも SNSで知ってもらうことは営業の一環としても
重要ですが 産地として今後SNSを どう生かしていくのかを
私たちともども考えていくべきなのかなと かなり切に思いました。
なので 堀木さんのバラが欲しいんです!だけの方の地方への発送は
昨年中盤からお断りしております。
スルーしてしまったことも・・・あ ごめんなさい
Qとしても送らずとも売れるので・・・あ 言っちゃった

地方発送も 件数が増え ワタクシなどはやり切れなくなる時も出てきましたので
今年は スタッフに振り分けたり 新しい方法の発送をと 考えておりますので
今しばらくお待ちください。
ほかにも未来に向けいろいろ思いを巡らせました。
重要な一部はインスタグラムにあげております。
そちらをぜひご覧になってください。
こちらでは 新年のご挨拶とはいえ 小言を並べたようになり
いささか恐縮ですが 本音は隠さず お得意様重視!で 今後も
あなたの花のセレクトショップ♡
あなたの仲卸

として努力していきたいと思います。(キモチ悪い???)
今年からは 個人と個人とのつながりが何かを生み出す時代がくると
確信しています。
そのためにも スタッフの勤務時間を減らして それぞれの魅力を磨く時間を生み出し
軽やかな会社として 一人一人の個性が浮きたつような楽しい雰囲気を
目指していければいいなぁと思います。
どうぞ 本年も 厳しく叱咤激励をいただけるよう
よろしくお願いいたします。
Q-cafs 代表取締役 松橋 佳恵